WOOD'S
環境計画工房
WORKS11
山王町の家
群馬県 伊勢崎市
(2002年)
木造2階建
延べ床面積138.60m2
専用住宅
夫婦
南側外観
<設計コンセプト>
敷地は25年程前に造成された住宅地の一画で、その建て替えである。北面東面に道路,南東は公園が見え南,西側は隣地となっている。クライアントは子育てを終えた50代の御夫婦で以前の家は某ハウスメーカーの家であり内部は細かく壁で仕切られ生活にフレキシブルに対応できないことに不満をもっていた。これからの2人だけの生活を考え建て替えを決意されました。
希望されたのは
1.平屋の家がよい。
2.夏は風通がよく,冬暖かい。
3.生活のほとんどをLDKでしたい。
4.将来的に介護の可能性を考慮(母親)
5.奥さんが科学物質過敏のため,自然素材を使用する。
6.駐車スペースは2〜3台は欲しい。
以上のような条件から建物,庭,アプローチと大きな3つのゾーを設定し、配置計画を行った。そしてプランについては大きなワンルーム空間の中心に水廻りとコートを配置し、すべての空間に一体性をもたせ、必要に応じて建具で仕切れるフレキシブルなプランとした。南側に庭(外部)と一体化した居間スペース、北側に個室スペースを配置し、プライバシーの”深度”が増すに応じて深くなり、ボリュームもそれにあわせて小くなる計画とし、空間に一体性と奥行きを持たせた。そのことにより家が衣服の延長のように季節や時間に応じて自由に伸縮が可能なイメージの家とした。また南面大開口のダイレクトゲインによる熱エネルギーの利用による省エネ効果や、外断熱、適切な開口やコートによる南北通風により最小限のエネルギーで快適な生活が可能となるように計画した。
〜2004年2月 第7回TEPCO快適住宅コンテスト入賞
<掲載雑誌>新建築社 住宅特集2004年4月号
南側夕景
玄関ホールから居間を見る 寝室からコートをとおして居間を見る
居間
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