WOOD'S 環境計画工房
ARCHTECT&OFFICE

WORKS21

那須・林間の砦

栃木県 那須町
(2005年)
木造2階建

延べ床面積124.22m2
専用住宅
1人
 
 
南側外観

”幹を見て暮らしたい”とゆうのがクライアントの最初の希望でした。
その為にこの500坪の土地を手に入れましたと。

具体的な条件としては
1.出来うる限り樹木を残し北面の高野川を見下ろし室内のどこの場所からでも樹木を見渡せる。
2.室内のそこかしこに表情の異なる空間があり梁や柱が美しい
3.部屋を仕切らずワンルームで広いデッキによってすべての生活空間がつながる
4.ここで無農薬の野菜をつくる農的な暮らしをしたい
5.絵画や仕事をするためのスペースが必要

   以上のような条件から建物は敷地北側の高野川が眼下に望め北側には
那須の山々が,南に八溝山を望む軸線上に配置しました。
   プランはその軸線を中心に1階外部空間として多目的な作業空間となる
ポーチ,玄関,土間ギャラリー及びその吹抜けを中心に各室がすべてこの空
間とデッキを介してつながり開放的で自由な生活ができるよう1階にアト
リエ等の内部作業空間と予備室の和室,2階に生活の中心となるLDK,寝室
水廻り等を配置し,常に幹を見ながらその先に那須の山々等を望める自由
で開放的な暮しが可能な家としました。



玄関土間



居間からキッチン・食堂を見る




食堂からキッチン・居間を見る



 
         南デッキ       
   



和室

デザイン性
   幹を見て生活するため主室は2階へ1階は殻に守られるような安心感と
土地の湿度が高い為にRC造としました。軸線上のデッキ,吹抜けを中心
にそれを挟むような形で2つの軽快な木箱をその上にのせてそれを軸線
上のデッキ吹き抜けに対して開放させ樹上にいるような感覚の周囲と一
体化するような空間デザインとしました。

省エネルギー性・環境性
   可動建具による空間の伸縮性,地場産の八溝杉の活用と珪藻土,漆喰等の
自然素材の活用,庇による日射調整またダイレクトゲインによる熱エネル
ギーを土間に蓄熱させファンにより内部に循環。通風の確保により極力
機械的な冷暖房が少なく済み、健康で快適に暮らせる住まいとしました。


住宅性能
   1階はRC造の強固な殻のような気密性の高い空間,2階は開放的な木造の
2元的な構成としてオールペアGの採用高性能な断熱材の採用,外壁・屋根
通気構造により開放的な空間であっても快適な生活が送れることが可能な
ものとしました。

先進性・その他
   設備については安全性,クリーンな室内環境を可能とするオール電化とし,
夜間電力と自然のエネルギーを効率的に使う事で快適で低ランニングコス
トの家となりました。

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